このサイトの運営を担当している京都テキストラボのスタッフMです。トレーディングの経験はないのですが、日経225mini仮想トレーディングの損益情報(2023年)を更新していて思ったことがあります。
■1回の損失って、ときどきとっても大きくない?
たとえば2023年1月18日(水)の日経225miniのデイトレード、下降と予測していたところ530円上昇しました。1枚分だと53,000円の損失です。
※「日経225mini?」「1枚?」と思った方、私も京都テキストラボの仕事を始めたときはそうでした。その辺り、いずれスタップブログで取り上げますね。(取り上げました。こちらです。)
それから、3月13日(月)の朝に始めた3日間スイングトレード、上昇と予測していたところ920円も下降しました。1枚分で実に92,000円の損失です。本当に取引していたらショックでしばらく立ち直れないかもしれません。
これは、クレディ・スイスの経営危機が起こった時の下落です。当日は15円の下降で日中取引が終了していましたが、翌朝の日中取引の始値はそこからさらに450円下がっていました。
これが、オーバーナイト・ポジションのリスクか?
でも、3月14日にすぐ3日間スイングトレードを中止して決済していれば損失はそこまで大きくなりませんでした。
それでも、4, 5万円でも痛手なので、自分の中でロスカットのポリシーがないと、思わず様子見をしているうちに怖くなって底値に近いところで決済するという失敗をしてしまうかもしれません。3月16日に底を打つなんて、リアルタイムにはわかりませんよね。
辛抱強く3月末頃まで待てば、価格が戻ったので損失は出なかったことになります。
でも、十分な証拠金の準備がなければ、新たな取引を開始できずに待つだけになってしまいます。それはそれで機会損失です。
この場合は2週間待てばよかったわけですが、事前にその期間がわかるわけではないので待つ間はやきもきしてしまうでしょう。
■過去データで検証
というようなことを考えたので、2019年から2023年3月末までの日経225mini(中心限月)のデータを分析してみました。

——デイトレードで最も変動がもっとも大きかったのは
2021年に1,130円も下落した日がありました。2021年11月30日です。オミクロン株の出現で不安が広がっていたところ、従来のワクチンは効果が低いという製薬会社の役員の見方が報道されてさらに先行きへの不安が広がったようです。
——オーバーナイトの変動がもっとも大きかったのは
2022年になんと1,715円も下落した日がありました。「コロナだな」と皆さん気づかれたと思いますが、そのとおりです。2020年3月12日から13日にかけての変動です。WHOがパンデミックを宣言したのが日本時間12日未明でした。でも、どうして11日から12日でなくて、1日遅れで大きく動いたんでしょうね?
■教訓
この二つの例では、不安ないしは悲観的な気持ちが広がっているときに、社会的影響力のある組織(の関係者)がそれを追認する見方を示して大きな下落が起こりました。
トレーディングをするのなら、世の中の人たちの気持ちと、火に油を注ぐような報道に敏感にならないといけませんね。
世の中が混乱しているときには、オーバーナイト・ポジションは避けたほうが無難かもしれません。
デイトレードでも大きく値が動く日があります。想定と反対の値動きが始まったときにどうするのか事前に決めておかないと、ずるずると損失が広がるかもしれません。
次回のブログでは、ロスカットについて考えてみたいと思います。