Big Fiveですっきり説明しにくい状況

2024年9月3日

前回取り上げたビッグ・ファイブ(Big Five)。性格を5つの軸で整理するので、性格について考えやすくなるのですが、具体的な状況を説明しようとするとうまくいかないことも多いように感じます。

たとえば、私は、変な新しいものが好きです。でも、自分がそういうものを作る創造力はありません。ところが、ビッグ・ファイブでは、好奇心の強さも創造力も「開放性」の高さとしてまとめられています。

うちの上の子は学校に遅刻しそうでも平気だし、友だちに腹を立てることもないので、そこは情緒が安定している=「神経症傾向」が低いといえそうです。でも、極端な怖がりで、高いところ(高所恐怖症的)や暗いところ(お化けが出るかもしれないと思うらしい)、歯医者さん(型とりが大嫌い)がものすごく苦手です。

ビッグ・ファイブは生物学的な説明というより、概念的な説明のようなので(私の誤解かもしれませんが)、そういうことがあっても不思議はないのでしょう。実のところ、ビッグ・ファイブの下位概念として、ファセットと呼ばれるより細かな性質も設定されています。でも、たくさんのファセットを単位にするとわかりにくくなってしまうので、わかりやすく少数の軸にまとめようとしたのかもしれません。

ビッグ・ファイブを絶対視する必要はなく、物事をひとまず単純化して考えてみるときに便利なものと考えるとよさそうです。