このサイトの運営を担当している京都テキストラボのスタッフMです。2023年3月1日のサイトオープンから、サイトの見にくいところやミスに気づいては修正を繰り返す3月上旬でした。そろそろ落ち着いてきたかなというところです。
さて、コラムの一つ「コンピューティング史見聞録」をText_Assistで分析してみました(著者の承諾を得ています)。Text_Assistは京都テキストラボが2023年1月にリリースしたウェブアプリ(有料)です。文章を入力すると、それを読んだ人がどんなふうに感じるかの予測結果が返ってきます。
下は「ハト爆弾」の部分[心理学をちゃんとした科学にしよう、という考えそのものには意義があった(中略)スマホを持った人間も似たようなものだろうか?]の結果です。
ちょっと怖かったですかね? 著者の大島さんにお聞きしたところ、楽しいエピソードのつもりだったとのことです。私自身は「現在から見ると笑い話だけど、社会の思い込みはちょっと怖いかも」と思いました。
説明が遅れましたが、数値はそれぞれの感情をどの程度感じるかの予測を表します。1 は感じない、3 は感じるかもしれない、5 に近づくほど強く感じるという予測です。
上の図には詳しい数値が表示されていませんが、「恐怖を感じる」は3.56でした。4を超えるとはっきり恐怖を感じる人が増えてきそうですが、3.5程度だと多くの人の感じ方は「こわっ」という程度かもしれません。
それで、どの部分が怖いのか知りたくなったので結果を詳しく見てみました。アプリでは一文一文に分けた分析結果も出てくるのです。
「恐怖政治」や「誘導式の爆弾」のあたりが怖いのかと想像していたのですが、どの文もそれだけで3.5に達するものはありません。最大で3.33でした。アプリでは文脈を考慮して分析できるように深層学習モデルを使っているので、全体としてちょっと怖いよね、という結果なのだと読み取れます。
深層学習モデルをどうやって作っているのかは、別の機会に説明できればと思います。
作文の練習をしたいんだけれど、初めから人に見せるのはちょっと恥ずかしいなという方はぜひText_Assistアプリを使ってみてください。人の反応が想像できると作文の励みになると思います。お仕事で顧客の受け止め方を意識しながら文章を作成するのにもご利用ください。利用料金は月額1000円です。
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